バラシ作業の自動化で大幅な「コスト削減」を実現
お客さま情報
■主要事業
農業機械部品、建設機械部品、精密板金部品、ボイラー用部品、各種産業用機械部品
■従業員数
330名
■主要設備
- ファイバーレーザマシン:
ENSIS3015AJ+ASFH3015G+TK3015L、FOL3015NT+ASF3015FOL 他 - パンチ・レーザ複合マシン:
ACIES2515T+ASR3015NTK 他 - ベンディングマシン:
HG2204、HG1303、HG8025 他
自動化装置テイクアウトローダーを導入
ファイバーレーザ加工機(以下、ENSIS-AJ)に、自動で素材供給を行うフォーク式パレットチェンジャー(以下、ASFH)と、加工後のバラシ仕分けを行うテイクアウトローダー(以下、TK-L)をあわせて導入し、バラシ作業の自動化によってコスト削減(作業工数・時間・ランニングコスト)を実感されているお客さまの導入事例をご紹介します。
導入されたENSIS3015AJ+ASFH3015G+TK3015L
レーザ切断後に、バラシと仕分けを行うTK-L装置
お客さまの課題
「人手不足と働き方改革」
TK-Lがついていないブランク加工機では、バラシ・仕分け作業だけで5~6人が必要になります。また、材料2トンの加工で約3時間を要し、夜間7台のブランク加工機を稼働させると、1日かけても終わらない量のバラシ・仕分け作業が発生します。
近年は少子化により新卒が入りにくい時代であり、人海戦術に頼らない自動化の必要性を感じていました。
人手で行っている作業を自動化することで、手が空いた作業者を他工程に回したいと考えていました。
人数が必要なバラシ・仕分け作業の様子
テイクアウトローダー(TK-L)の導入効果
「作業の削減、時間の削減 を実感!」
ENSIS-AJ+ASFH+TK-Lを導入した結果、今までバラシ作業を行っていた作業者は、生産性の高い他の仕事に回すことができました。これにより、重作業によるケガのリスクが減少し、業務の平準化と大幅な人件費の削減につなげることができました。
左から、寺川四郎 取締役相談役
濱田順久 代表取締役社長
山中紀雄 取締役会長
北岡光男 生産企画部執行役員
■外注していた仕事の内製化を実現
自動化装置を組み合わせることで、ファイバーレーザ加工機は毎日、約18~20時間の連続稼働が可能になりました。また、導入前は年間約4,000~5,000万円かかっていた外注費は、内製化により100万円弱となり、大幅な外注費の削減を実現することができました。
償却期間は7年で計算することで、償却の負担が軽減され、次の機械も追加で購入することができました。新しい設備を導入しても、加工機の稼働率が下がることはなく、むしろ仕事がどんどん入ってくるようになっています。
TK-L装置側から見たファイバーレーザ加工機と自動化システム
■今後の展望
2018年にENSIS-AJ+ASFH+TK-Lを導入した後、さらなる生産コストの削減を狙い、翌2019年に同じ構成の2台目の設備を導入しました。
自動化装置の新規導入で、省力化に大きな効果を得ることができました。これからも機械ができることは機械に任せて、人の代わりになるシステム化を進めていきたいと考えています。