1. トップ
  2. コラム
  3. 板金基礎講座
  4. 板金材料 | 第7回 鉄鋼材料の種類 Part6

板金加工の基礎講座Ⅳ
板金材料

第7回 鉄鋼材料の種類 Part6

第2章-6

第2章 鉄鋼材料とは

3. 表面処理鋼板

1. 亜鉛めっき鋼板
  1. 溶融亜鉛めっき鋼板(JIS G3302)②
  2. 1) 種類、記号、特徴2

    ■めっき後の表面仕上げ
    めっき後の表面仕上げはレギュラースパングル(亜鉛の結晶が通常の凝固過程において生成し、スパングルを有しているもの)ミニマイズドスパングル(スパングルを極力微細化したもの)に分類されます。
    ※ スパングル:「ぴかぴか光る金属」の意味。

    めっきの表面仕上げの種類および記号
    めっきの表面仕上げの種類 記号
    レギュラースパングル
    ミニマイズドスパングル

    ■めっき付着量

    両面等厚めっきの両面最小付着量
    単位 g/m2(両面)
    めっき区分 めっきの両面
    付着量表示記号
    両面3点法
    平均付着量
    両面1点
    最小付着量
    非合金化 (Z06)※1 (60)※1 (51)※1
    Z08 80 68
    Z10 100 85
    Z12 120 102
    Z18 180 153
    Z20 200 170
    Z22 220 187
    Z25 250 213
    Z27 275 234
    Z35 350 298
    Z45 450 383
    Z60 600 510
    合金化 (F04)※1 (40)※1 (34)※1
    F06 60 51
    F08 80 68
    F10 100 85
    F12 120 102
    (F18)※1 (180)※1 (153)※1

    ※1 括弧内は受渡し当事者間の協定による。

    備考 1. 絞り用1種、絞り用2種及び絞り用3種は、付着量表示記号Z35、Z45、Z60、F10、F12、およびF18を適用しない。
    2. めっきの両面3点法平均付着量は、供試材から採取した3個の試験片の測定値の平均値に対し適用する。
    3. めっきの両面1点最小付着量は、供試材から採取した3個の試験片の測定値の最小値に対し適用する。
    4. めっきの両面最大付着量を受渡し当事者間で協定できる。

    ■化成処理

    化成処理の種類および記号
    化成処理の種類 記号
    無処理
    一般クロム酸処理
    りん酸塩処理

    備考:表以外の化成処理の種類については、受渡し当事者間で協定する。

    ■塗油

    塗油の種類および記号
    塗油の種類 記号
    無塗油
    塗油

    特に指定のない限り、非合金化めっきは無塗油、合金化めっきは塗油とする。

    ■板の呼び方(参考)

    板の呼び方