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板金加工の基礎講座Ⅳ
板金材料

第8回 鉄鋼材料の種類 Part7

第2章-7

第2章 鉄鋼材料とは

3. 表面処理鋼板

1. 亜鉛めっき鋼板
  1. 溶融亜鉛めっき鋼板(JIS G3302)③
  2. 2) めっき厚さ
    相当めっき厚さ
    単位 mm
    めっきの
    付着量
    表記記号
    Z06 Z08 Z10 Z12 Z18 Z20 Z22 Z25 Z27 Z35 Z45 Z60
    相当
    めっき
    厚さ
    0.013 0.017 0.021 0.026 0.034 0.040 0.043 0.049 0.054 0.064 0.080 0.102
    めっきの
    付着量
    表記記号
    F04 F06 F08 F10 F12 F18
    相当
    めっき
    厚さ
    0.008 0.013 0.017 0.021 0.026 0.034
    3) 板厚
    標準表示厚さ
    単位 mm
    標準表示厚さ

    ※備考 1. 括弧内の数値は、原則としてZ18以上に適用する。
    2. 受渡し当事者間の協定によって、0.65mm及び0.75mmを標準表示厚さとすることができる。

    「亜鉛めっき鋼板」は、外観を重視するような部分には使用されませんが、耐食性を必要とする内部部品に使用されています。
    「亜鉛めっき鋼板」は、製造法により、「溶融めっき鋼板」と「電気めっき鋼板」に大別されます。

    ■厚さの許容差

    熱延原板を用いた場合は許容差が大きく、曲げ加工時の補正値がバラつく原因となるため、材料購入時には注意が必要です。

    厚さの許容差(熱延原板を用いた場合)
    単位 mm

    表示厚さ

    1000未満 1000以上
    1250未満
    1250以上
    1600未満
    1600以上
    1.6以上 2.3未満 ±0.17 ±0.18 ±0.20 ±0.22
    2.3以上 3.2未満 ±0.21 ±0.22 ±0.27 ±0.30
    3.2以上 4.5未満 ±0.30 ±0.32 ±0.35
    4.5以上 6.0以下 ±0.33 ±0.36
    厚さ許容差(冷延原板を用いた場合)
    単位 mm

    表示厚さ

    630未満 630以上
    1000未満
    1000以上
    1250未満
    1250以上
    1600未満
    1600以上
    0.25未満 0.25未満 ±0.04 ±0.04 ±0.04
    0.25以上 0.40未満 ±0.05 ±0.05 ±0.05 ±0.06
    0.40以上 0.60未満 ±0.06 ±0.06 ±0.06 ±0.07 ±0.08
    0.60以上 0.80未満 ±0.07 ±0.07 ±0.07 ±0.08 ±0.09
    0.80以上 1.00未満 ±0.08 ±0.08 ±0.09 ±0.10 ±0.11
    1.00以上 1.25未満 ±0.09 ±0.09 ±0.10 ±0.11 ±0.13
    1.25以上 1.60未満 ±0.10 ±0.11 ±0.12 ±0.13 ±0.15
    1.60以上 2.00未満 ±0.11 ±0.12 ±0.13 ±0.15 ±0.17
    2.00以上 2.50未満 ±0.13 ±0.14 ±0.15 ±0.17 ±0.19
    2.50以上 3.15未満 ±0.15 ±0.16 ±0.17 ±0.19 ±0.21
    3.15以上 ±0.17 ±0.18 ±0.20 ±0.21
  1. 合金化溶融亜鉛めっき鋼板(JIS G3302)
  2. 合金化溶融亜鉛めっき鋼板とは、溶融亜鉛めっき後、めっき層を再加熱処理することにより、約10%の鉄を含有させたものです。
    このめっき層は、表面が微細な凹凸表面となっており、さらに、純亜鉛に比べ硬く、塗装密着性に優れます。