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板金加工の基礎講座Ⅳ
板金材料

第11回 鉄鋼材料の種類 Part10

第2章-10

第2章 鉄鋼材料とは

3. 表面処理鋼板

1. 亜鉛めっき鋼板
  1. 溶融亜鉛 - アルミニウム合金めっき鋼板 ①
  2. ② 溶融亜鉛 - 55%アルミニウム合金めっき鋼板(JIS G3321)

    溶融55%アルミニウム合金めっき鋼板は、米国ベスレヘムスチール社で開発され、「ガルバリウム」の名で知られています。
    通常の亜鉛めっき鋼板と比較し、耐食性が数十倍優れた材料で、耐候性もよく、長期の耐久性が期待できることから、屋根、壁の建材用として広く使用されています。多量のアルミニウムを含有しているため、耐熱性、熱反射性に優れ、アルミニウムめっき鋼板と同じ用途の自動車の排ガス系に使用される例もあります。

    1) 種類、記号
    JIS記号
    熱延原板を用いた場合
    種類の記号 表示厚さ(mm) 適用
    SGLHC 1.6以上 2.3以下 一般用
    SGLH400 高強度一般用
    SGLH440
    SGLH490
    SGLH540

    ※ 特に熱延原板の指定がない場合は、熱延原板の仕様を満たす冷延原板を使用してもよい。

    冷延原板を用いた場合
    種類の記号 表示厚さ(mm) 適用
    SGLCC 0.25以上 2.3以下 一般用
    SGLCD 0.40以上 1.6以下 絞り用
    SGLCDD 深絞り用
    SGLC400 0.25以上 2.3以下 高強度一般用
    SGLC440
    SGLC490
    SGLC570 0.25以上 2.0以下

    ※ 受渡当事者間の協定によって、この表にない表示厚さを適用してもよい。