レーザ切断 ランニングコスト低減と生産性を両立させたい
レーザ加工機の現状
現在、生産現場で使われているレーザ加工機の多くは今なおCO2レーザが活躍しています。
主力で活躍しているマシンですが、ランニングコストや生産性に課題があります。
課題1.ランニングコスト
CO2レーザは、レーザ光の発振原理上、電気、ガス等のランニングコストや光学機器のメンテナンスコストが多くかかります。
その理由として、CO2レーザはエネルギー変換効率が約10%と低く、多くが熱として放出され、始動時は長時間の暖気運転が必要なため。ムダなエネルギーを消費してしまいます。例えるなら、電源を入れてもすぐに明るくならない水銀灯のようなものです。
さらに、ミラーやレンズ等のメンテナンスにも多くのコストがかかります。
課題2.生産性が上がらない
アルミ等の高反射材では、レーザ光の吸収率が低いため切断速度が上がりません。
また構成上、レンズやミラー等の光学系の部品点数が多く交換サイクルが短いため、調整や交換等の段取り換えによる機械の停止が発生し、生産性が大きく低下する要因となります。
レンズ交換と調整作業
ノズル交換と調整作業