多品種少量生産の
効率低下を抑えたい
モノづくり現場の現状
近年、労働環境は働き方改革に伴い、従業員の長時間労働が問題となっています。一方で、モノづくりの現場では今まで以上に、多品種少量で短納期の対応を進めざるを得ない現状にあります。
また、製品自体はデザイン性や精度要求が高まり、加工が複雑化しているため、これが各工程の段取り作業の増加と、品質不良や納期遅延が発生しやすい要因となっています。

板金加工の現場での課題は
1. プログラム工程
複雑な形状をパンチング加工で行うため、金型の割り付けに時間がかかり、プログラム作成が遅れてしまいます。

2. ブランク工程
多品種少量生産では、金型交換が頻繁に発生するため段取り時間が増え、加工機の稼働率が下がってしまいます。

3. 二次工程
- 形状の複雑化により、バリ取り作業に多くの工数を取られるため、仕掛品が滞留してしまいます。
- 追い抜きの継ぎ目跡やニブリング加工のギザギザなどの処理に工数がかかります。
4. 曲げ工程
- ミクロジョイント跡などで、寸法誤差が発生することがあります。
- 曲げ際の穴や切欠きの変形を抑制するために工夫が必要になります。

5. 溶接工程
- 溶接前に曲げ膨らみを削る作業が発生します。
- 数が少ないため、治具なしで精度を出すのに苦労します。


全工程で工数がかかり、短納期対応が難しくなります