溶接未経験者を即戦力化したい!
国内の人口減少問題
昨今、製造業における人手不足が年々深刻化しています。
厚生労働白書によると、日本の20~64歳の人口は今後20年間で約20%減少し、対して65歳以上の人口は約8%増加すると見込まれています。
また、製造業における34歳以下の若年就業者についても年々減少しており、20年前を比較すると約7%もの若い就業者が減少しています。
このような働き手の減少の問題は、板金業界にも影響を与えています。特に個々の技量に頼る溶接工程では、特定の技量をもつ社員に仕事が集中し、ボトルネックが発生する原因になります。
さらに、その技術を継承するにも若い就業者が入らない、という課題にも迫られています。
出典:令和4年版「厚生労働白書」、経済産業省「ものづくり人材の確保と育成」
溶接工が不足
TIG溶接は、様々な金属の溶接に対応することで広く浸透している接合方法です。TIG溶接を手作業で行う際は、溶接表面を美しく仕上げるために、トーチの角度や溶接速度、電極と母材の距離、溶加棒の送り方など、熟練した技能が必要になります。
しかし近年では、その熟練者の高齢化に伴い、溶接工は減少傾向にあり、技能をもった人材は募集をかけても集まりにくく、一人前の溶接職人を育成するには何年もの時間がかかります。
高度なスキルが必要なTIG溶接