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課題解決
提案

溶接ロボットのティーチングの
手間を省きたい

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溶接工程の技能者不足は深刻

昨今、製造業における人手不足が年々深刻化しています。
製造業における能力開発や人材育成の課題として、「指導する人材が不足している」が6割を超え、全産業と比較しても高い状況にあります。また「人材育成を行う時間がない」、「人材を育成しても辞めてしまう」、「技能をもった人材が集まらない」など人手不足となる要因も挙げられています。

※ 厚生労働省「能力開発基本調査(事業所調査)」(2022年6月)より

特に人手による技術が必要な溶接工程は、TIG溶接からレーザ溶接へ、そしてファイバーレーザへと利便性が向上し、さらにロボット溶接へと進化を続けてきました。そして、人手不足の課題解決策のため、このロボットによる自動化は大きな期待が寄せられています。

自動化へシフト! しかし、新たな課題が?

このような理由から、板金業界では、溶接工程の自動化へシフトする事例が、近年増えてきています。
自動化の代表格である溶接ロボットは、人手に変わり、技能者不足の解消や生産性の向上、作業の平準化を実現することができ、今や「溶接改革」を実現する戦力として多くの企業で導入が加速しています。
このように、まるで人手不足の救世主のような溶接ロボットですが、新たな課題もあります。

レーザ溶接では、材料をセットする位置のズレ、ワークの精度などが影響し、加工不良が発生する場合があります。そのために、毎回手作業で「ティーチング」による補正を行うなど、依然として人手による作業が生じるため、期待した以上に“人手が減らない”といった例も聞かれます。

※ 溶接個所をロボットに指示するために、専用のペンダントでプログラム作成と位置入力を行う作業

特にバラツキのあるワークを加工する場合、2個目以降のワークにおいても「ティーチング」による補正が必要になり、非常に手間がかかります。
このように毎回のように人手による工数がかかる「ティーチング」の補正の手間を削減するにはどうしたらよいでしょうか?