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課題解決
提案

油分の洗浄に使用する有機溶剤を
なくしたい

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金属製品の加工時に付着する油分

金属製品の製造では、その各工程ごとに様々な加工が施されます。
その過程においてワークに付着する油分の除去、つまり「脱脂作業」が必要になる場面が多くあります。

金属製品の加工時に付着する油分イメージ

脱脂作業に有機溶剤をつかいますか?

ワークの脱脂作業には、シンナーやトリクロロエチレン(トリクレン)などの有機溶剤を使用して洗浄することが一般的になっていますが、有機溶剤は揮発しやすい性質上、呼吸や接触により人体に取り込まれやすくなります。取り込まれてからも排出されにくいため、残留して中毒症状などの悪影響を及ぼすことが報告されています。
毒性の強い有機溶剤を使用した脱脂作業は、人体に悪影響を及ぼす危険性があり、日常的に取り扱う作業者への負担は計り知れません。

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作業者の健康を守る対策

このような有機溶剤を使用した脱脂作業のなかで、作業者の健康を守るためには、主に以下の点に注意する必要があります。
①溶剤に接触しない
②気化した溶剤を吸い込まない
③皮膚を晒さない
日常的に有機溶剤の環境に、長時間晒されないようにすることが重要です。

さらに、設備面の対策の例としては
①排気装置付きのブースの設置
②防護マスクや防護衣類(手袋や服を含む)の着用
などが考えられますが、広い設置スペースが必要であったり、その運用管理には手間もコストもかかります。また、着用しての作業や着脱時には作業者にも相応の負担が伴います。

多くの課題がある「脱脂作業」ですが、健康に配慮し、負担を減らすことはできないでしょうか?