Gコードからの解放!
簡単板取り改革
— タレパン実践操作編 ① —
タレットパンチプレス(NCT)を
お使いの板金工場の現状
板金の抜き加工の現場では、お客さまより『曲げを間違ったので急ぎで抜き直してほしい』『追加であと3個抜いてほしい』といった突然の注文による、加工の追加依頼がよくあります。
しかし、割り込み加工で特急対応をしたくても、タレパン操作のGコードを熟知している熟練オペレーターが少ない現場では、Gコードを組むことが難しくなってきており、このような割り込み加工には、生産スケジュールの変更や、プログラムの変更、オペレーターとのコミュニケーションなど、多くの手間がかかります。
「Gコードが分からない!」とできない、多数個取りや端材切り出し
熟練オペレーターは、技術的な作業や納期管理に追われ、新たに人材を育成しようにも、十分な時間を割くことができません。一方で、若手オペレーターやタレパン初心者はGコードの知識が乏しく、加工に四苦八苦してしまいます。
例えば、2~3個の製品をタレパンで加工する場合は、材料費削減のために、定尺材を使わず端材を利用することが一般的です。
端材を利用して追加依頼分を加工する場合は、以下のような操作で行います。
<Gコードの入力手順>
①いくつかの製品をまとめて加工する場合:
「多数個取りのプログラム」を使用し、Gコードで加工位置や個数などを変更する。
②さらに、抜いた後の端材から使える部分を切り出す場合:
「端材切断用のプログラム」を使用し、Gコードで切断位置や加工方向などを変更する。
このように、少数でもプログラム変更が必要となるため、急な追加依頼があるたびに、Gコードでプログラムを変更しなくはなりません。さらに、②の端材利用が面倒で、定尺材を使ってしまうことがあるかと思います。結果として“ストレスと端材は溜まるが仕事は進まない” ――といった経験はないでしょうか?
「Gコードが分からない!」
から来るムダとリスク
端材を活用した切断はGコードが分からないと、以下のようなムダな時間が発生し、リスクが高まります。
<ムダな時間とリスク>
①切断座標は、端材の穴位置と、サン幅、金型の補整方向を考えたうえで決める必要があります。
座標を間違えると、すでに加工した場所を切断してしまい金型を破損したり、端材の大きさが目的の寸法とズレてしまいます。
このような間違いを修正する場合、Gコード表を見ながら間違い箇所を確認してから、再度加工するため、その分の時間と材料がムダになってしまいます。
②ジョイントなしで端材切断する場合、切り離した端材を回収する前に、場合によっては機械停止のGコードを入れる必要があります。
このとき停止を忘れると、機械の破損や作業者のケガにつながる恐れがあるため、加工の際は十分に注意する必要があります。
金型や機械を破損した場合、復旧作業や部品注文、修理に時間とお金がかかってしまいます。
また、労災が発生してしまうと、会社のイメージダウンにもつながりかねません。
③オペレーターへのGコード教育の時間と習得が必要です。
以上のことから、「Gコードが分からない」と、時間や材料のムダは減らないまま、モノづくり現場の世代交代も進まず、結果として人手不足の問題も解決しなくなってしまいます。