ヘミング曲げの荷重低減
ステンレス製が多いドア枠の下側(下枠)には、ヘミング曲げが使われています。 下図のような断面形状の場合、ヘミング曲げ加工での潰し具合にバラツキが発生すると、パーツの幅寸法精度が保てなくなります。 しっかり潰すことができれば精度の安定が見込めますが、加工には大きな荷重が必要となり、加工すること自体が難しくなります。
製品事例:ドア枠 材質 : SUS304 板厚 : 1.5mm


課題
ヘミング曲げの荷重が大きく加工が難しい
・ヘミング曲げ加工は大きな荷重が必要で、理想的なヘミング形状ができないと精度にバラツキが発生する。 ・精度のバラツキがあると枠の溶接前の組み立て調整作業に苦労する。


解決策
ヘミング部にVカット加工をして荷重を低減
ヘミング曲げ部に予めVカット加工を入れることで、 ヘミング曲げの荷重を低減することができ、精度のバラツキを抑えることが可能になります。
ブランクマシンでのVカット加工
Vカット加工はブランクマシンにVカット金型を装着して行います。


Vカット加工によりヘミング曲げ荷重が低減し、ヘミング後の厚みが安定することで製品精度が安定します。

