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板金加工の基礎講座Ⅲ
図面の読み方・書き方

第7回 寸法の書き方 Part1

第3章-1

第3章 寸法の書き方

1. 寸法記入の基本

  1. 寸法は、特に明示しない限り仕上り寸法を示す。
  2. 寸法は、原則として重複してはならない。
    但し、図の理解を容易にするため、重複して記入する場合がある。
  3. 寸法は、正面図にできるだけ集中するようにし、正面図に表わせない寸法は側面図、平面図などに記入する。
  4. 寸法は、原則として基準部より記入する。
  5. 図a

    図a

    図b

    図b

  6. 寸法は、すべてミリメートルの単位で記入し、単位記号を付けない。ただし、他の単位を用いる必要がある場合には、これを明示しなければならない。なお、小数点は下付きの点とし、数字  を適当に離してその中間に大きめに書く。また、寸法数字のけた数が多い場合でも、3ケタごとにコンマで区切ることをしない。
    例)123.35, 12.00, 12120
  7. 角度は、一般に度で表わし、必要がある場合には、分および秒を併用することができる。
    度、分、秒を表わすには、数字の右肩にそれぞれ °, ′, ″, を記入する。
    例)90°, 22.5°, 3′21″, 0°15′, 6°21′5″, 8°0′52″

2. 矢印・引き出し線

  1. 寸法線の両端には矢印をつけて、寸法の範囲を明らかにする(図a、図b、図c)。また、寸法補助線の間が狭くて矢印を付ける余地がないときは、矢印のかわりに黒丸(図d)または斜線(図e)を用いてもよい。
  2. 図a、図b、図c
    図d、図e
  3. 寸法、加工法、注記、部品の番号などを記入する引き出し線は、形状を表す線には矢印を、また形状を表す線の内側から引き出される場合には黒丸を付ける。
  4. 寸法、加工法、注記、部品の番号などを記入する引き出し線