筐体のフレームを簡単に製作したい
現状
キュービクルや配電盤などの筐体は形鋼フレームを使用し製作しています。形鋼フレームの製造工程は、切断、切り欠き、穴あけ加工後に組み付け、溶接加工の流れになります。
加工部材を治具で仮組み付け後、対角寸法などを確認します。形鋼は一般公差が大きいためにバラツキが発生し、微調整が必要になります。
また、溶接加工を施すとひずみが発生し、ひずみ取りを実施して精度を出す必要があります。
加工の課題
■形鋼フレーム製造の課題
- 形鋼は重く、切断、穴あけ作業が重労働になる。
- 形鋼は精度のバラツキが大きく組立作業に時間がかかる。
- 組み立て、溶接時に治具を使うため、手間がかかる。
- 溶接後のひずみ取りは熟練の技術が必要となる。
■形鋼によるフレーム製作例
1.形鋼を小型プレスなどで切断し、穴あけ、切り欠き加工を行います。
小型プレス
形鋼の精度がバラついているため、そのまま組み付けると製品精度自体に影響してしまいます。
2.形鋼の溶接は、治具で固定して行います。
治具で固定し溶接する方法は、ひずみ取りも含め、熟練の技術が必要になります。