あなたの体は大丈夫?
作業中の腰への負担を
減らしたい
板金工場作業の現状
板金工場の作業は、長時間同じ体勢で行う「立ち作業」や、重い材料を持つ段取り作業などの「重作業」が多くの割合を占めており、腰への負担や疲労の蓄積が腰痛の原因となっています。
<板金工場で負担になる主な作業>
①立ち作業
- 曲げ加工
- パンチング加工
- 製品バラシ
- スポット溶接
- バリ取り、サンダー掛け
②重量作業
- 材料の載せおろし
- 加工機からの製品取り出し
- 製品仕分け
厚生労働省の過去調査では、年間2800万人の腰痛患者がおり、日本の人口の1/4にも及びます。(2015年国民生活基礎調査)
特に職場での腰痛に関しては、休業4日以上の職業性疾病の6割を占めている労働災害となっています。工場従事者の腰痛の要因として、重労働の他「立ち作業」が挙げられます。就業時間の大半を同じ姿勢を強いられ、腰痛の発生リスクが高いと指摘されています。(日本腰痛学会)
課題
慢性的な腰痛になってしまうと、医療機関や整体マッサージに通っても完治できず、労働障害や休業の主な原因になってしまいます。その影響は、腰痛に悩む個人とその家族にとどまらず、企業の経営活動にとって大きな損害となります。
また昨今は、人手不足の深刻化とともに、作業者の高齢化が課題となっています。腰への負担が大きい作業は、新たな雇用確保の観点からも労働環境の改善を行うことが喫緊の課題となっています。