第1回
板金加工とは
1. 板金加工とは
板金加工とは、金属の板(板金)を切ったり、穴あけしたり、曲げたり、くっつけたりして目的の形状に作りあげる加工のことです。
冷蔵庫や洗濯機、ストーブ、スチール家具、自動販売機、さらにはファクシミリ、コピー機などの事務機器、エレベータ等々多くの物が板金加工によって作られています。板金加工では、様々な板金加工用の機械を使用して、業務用機器など多品種少量の製品を短納期、低コストで加工できることが特長です。
1-1. 板金加工の製品例
自動販売機
業務用厨房機器
ビルの外壁
エレベータ
パソコンの筐体
鉄道車両部品
自動改札機・券売機
スチール家具
1-2. 板金加工の流れ
多くの方が、過去に工作でボール紙の箱を作ったことがあると思います。
板金加工も紙と同様に、平たい金属の板から立体物を作る工程で作られます。
板金加工の工程も、下図のように主に切断加工、曲げ加工、溶接加工で行われ、それぞれの工程で異なった加工機械を使用し、板金製品が生産されています。
材料を用意
四隅を切欠く
(切断加工)
四辺を曲げる
(曲げ加工)
のり付け
(溶接加工)
板金加工のほとんどの工程では、コンピュータで制御されるNC機械による加工が行われ、下図のような工程を経て最終形状の製品となります。