第2回 展開形状を求める
第3編 読図を行い展開形状を求めよう
2. 展開形状を求める
1. 面合成
展開形状を求めるには、立体的な部品の各面の外側(赤と青)の面を独立した一つの面(板厚がない)と考え、この面を伸びの補正値分をオーバーラップ(のり代をつける)させて合成する「面合成」という方法を用います。
2つの面(赤と青)を独立した面と考える。
面合成すると次の図のようになります。
展開図は次の図のようになります。
※実務においては、寸法通りに展開形状を描くわけではないので、オーバーラップさせる必要はなく、曲げ部をつなぎ合わせます。つなぎ合わせた線を破線で表し、曲げ線とします。
練習問題 2
下の図面「BOX-1」の展開形状を求めましょう!
練習問題 2の答えと解説
前回求めた5面を曲げ部となる線でつなげると下図の様になります。
つなげた線を曲げ線として破線にすると、下図のような展開形状となります。
2. 展開図の回転・反転
注記を確認し、板目方向、バリ方向、材料表面の模様等を考慮し、展開図の回転、反転を行います。
今回は注記に“バリ方向は内側のこと。”と表記していますので反転を行い、展開形状のでき上がりとなります。
演習問題 2
下の図面「ハット三面図」の展開形状を描きましょう!