第10回 重ね合わせ形状の展開長
第4編-8
第4編 展開寸法の求め方
1. 外形寸法加算法
6. 重ね合わせ形状の展開長の求め方
1) 重ね合わせ(斜め)
第三角法
展開図
2) 重ね合わせ(平行)
第三角法
展開図
※R≒板厚R
これまで学んできた内容の復習問題です。
前回(第9回)の練習問題5を参考に解いてみましょう!
練習問題 6
下図の「BOX-B」の展開図を描きましょう!
練習問題 6の答えと解説
展開形状は下図の様になります。
解説:展開寸法の計算
まず、伸び値の確認をします。
第3回 V幅推奨値より、材質:SPCC 板厚:1.2mm でV幅は板厚の6倍なので V幅:8 を選択します。
☆この図面では表題欄に材質が、注記欄に板厚が記載されています。
同じく第3回 伸び補正値表より、板厚:1.2mm V幅:8 より伸び値:2.16 となります。
注1 の計算
展開長は右図の太線より求められます。
曲げが2カ所あるのがわかります。
よって、
170+21+21-2.16x2=207.68
注2 の計算
展開長は右図の太線より求められます。
曲げが2カ所あるのがわかります。
よって、
10+45+14+1.2-2.16x2=65.88
注3 の計算
展開長は右図の斜線部の高さとなります。
フランジ高さ+板厚-伸び補正値にて求めます。
よって、
21+1.2-2.16=20.04
注4 の計算
注4は右図の2つの三角の展開後の水平距離となります。
よって、
(170+21-2.16)-185=3.84
または、(21-2.16)-15=3.84
注5 の計算
注3との違いは合わせの差となります。
よって、
21-2.16=18.84
注6 の計算
フランジ高さー伸び補正値となりますが、
隣接する辺が1.2mm小さいのでこの分を加えます。
よって、
14+1.2+1.2-2.16=14.24 ※14+1.2でフランジの外寸法
注7 の計算
注6と同様に隣接する辺が小さい分を加えます。
よって、
10+(45-40-1.2)-2.16=11.64
注8 の計算
40+1.2-2.16=39.04
注9 の計算
注4の計算結果に端面からの寸法を加えます。
よって
3.84※注4の解 +10=13.84
注10 の計算
底辺の幅に穴の高さを加え、伸び補正値を2回引きます。
よって
11+170+11-2.16x2=187.68
注11 の計算
下のフランジ高さにフランジからの穴の距離を加え、
伸び補正値を引きます。
よって
10+(45-20-10)-2.16=22.84
注12 の計算
注2の計算結果から穴の高さを引きます。
よって
65.88※注2の解 -7=58.88
答え:下図参照