第10回 寸法の書き方 Part4
第3章-4
第3章 寸法の書き方
5. 半径・円弧・曲線・弦の寸法記入
- 円弧の半径を示す寸法線には、弧の側にだけ矢印を付け、中心側の表記は不要です(図a)。
また、矢印や寸法数字を記入する余地がないときは(図b)のように表します。 - 円弧の中心が弧から遠く、その中心を弧の付近に示す必要がある場合には、下図のように表します。
- 曲線は、これを構成する円弧の半径と、その中心または円弧の直線の位置で表します(図a)。
また、円弧でない曲線は、(図b)の方法によって表します。 - 弦の長さを示す寸法線は、弦に平行な直線で表します(図a)。弧の長さを示す寸法線は、その弧と同心の円弧で表します(図b)。
図a
図b
図a
図b
図a
図b
6. 角度・面取りの寸法記入
- 角度を記入する寸法線は、角度を構成する二辺またはその延長線の交点を中心として、両辺またはその延長線の間に引いた円弧で表します。
- 角度を記入する向きは(図a)が一般的ですが、場合によっては、角度を表す数字を上向きに記入してもかまいません(図b)。
- 品物のカドを、全て面取り等に指示したい場合は、図面中に注意書きとして次の様に記入します。
図a
図b
図c
図d
図e
図a
図b
例.(注)指示なき各稜は面取りC0.5のこと。
例.(注)指示なき曲げRは最小Rのこと。