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  4. 板金材料 | 第3回 鉄鋼材料の種類 Part2

板金加工の基礎講座Ⅳ
板金材料

第3回 鉄鋼材料の種類 Part2

第2章-2

第2章 鉄鋼材料とは

2. 軟鋼板

2. 熱間圧延軟鋼板(JIS G3131)
  1. 種類、記号、特徴
  2. 記号例
    種 類
    および
    記 号
    引張強さ
    N/mm2
    (㎏f/mm2
    適用厚さ
    mm
    備 考 特徴および用途例
    S P H C 275以上
    (28以上)
    1.2以上
    (14以下)
    一般用 電気器具、鋼製什器、車輌、配電箱
    などの外板および各種部品
    S P H D 275以上
    (28以上)
    1.2以上
    (14以下)
    絞り用 車輌台枠、モーターケース、ホイル、
    スイッチボックス、ブレーキなどの部品
    S P H E 275以上
    (28以上)
    1.2以上
    (6以下)
    深絞り用 モーターケース、自動車、電気器具
    などの深絞り部品
  3. 板厚
  4. (単位:mm)
    1.2 1.4 1.6 1.8 2.0 2.3 2.5 2.8
    3.2 3.6 4.0 4.5 5.0 5.6 6.0 以上省略
    厚さの許容差
    (単位:mm)
      

    厚さ

    1200未満 1200以上
    1500未満
    1500以上
    1800未満
    1800以上
    2300以下
      1.60未満 ±0.14 ±0.15 ±0.1(1)
    1.60以上 2.00未満 ±0.16 ±0.17 ±0.18 ±0.2(2)
    2.00以上 2.50未満 ±0.17 ±0.19 ±0.21 ±0.2(2)
    2.50以上 3.15未満 ±0.19 ±0.21 ±0.24 ±0.26
    3.15以上 4.00未満 ±0.21 ±0.23 ±0.26 ±0.27
    4.00以上 5.00未満 ±0.24 ±0.26 ±0.28 ±0.29
    5.00以上 6.00未満 ±0.26 ±0.28 ±0.29 ±0.31
    6.00以上 8.00未満 ±0.29 ±0.30 ±0.31 ±0.35
    8.00以上 10.0未満 ±0.32 ±0.33 ±0.34 ±0.40
    10.0以上 12.5未満 ±0.35 ±0.36 ±0.37 ±0.45
    12.5以上 14.0以下 ±0.38 ±0.39 ±0.40 ±0.50

    注 (1)幅1600mm未満について適用する。
    (2)幅2000mm未満について適用する。

    備考1. 厚さの測定箇所は、縁から20mm以上内側の任意の点とする。ただし、幅40mm未満の場合は、その中央を測定する。
    2. 鋼帯の両端の正常でない部分には適用しない。
    3. 鋼帯から製造されない鋼板の厚さ許容差は、受渡当事者間で協定することができる。

    厚さの許容差は上表の様に大きい値がJISで許容されている。
    曲げ加工に使用する曲げ補正値は、板厚が変わると変化するので、高い寸法精度が要求される時は購入時注意を要する。

    備考1. 括弧以外の標準厚さの適用が望ましい
    2. 鋼帯及び鋼帯からの切板は、厚さ12.7mm以下を適用する

  5. 性質
  6. 熱間圧延工程で酸化膜のまま、圧延した板なので、クロカワ(黒皮)材と呼ばれています。
    プレス加工の際は、酸化膜が硬くスケールが出るので金型の寿命が短くなります。
    最近では、酸化膜をショットブラストした鋼板や化学薬品で取り除いた酸洗材も使用されています。
    また、クロカワに対して冷間圧延されたミガキ材(JIS記号例 SS400-D)も使用されています。